
シリア・モナムール
観てきました。
衝撃的な現実に、96分間、体の緊張を解く事が出来ませんでした。
私たちが平和に眠る中、今もなお、銃声に怯えいのちが壊されている人がいるということ。
監督であるオサーマ・モハンメドがカメラを持たずにこの映画を撮っています。パリに亡命し、祖国の惨状を映像でひたすら集めることしかできなかったオサーマ監督のもとに、SNSを通して、クルド語でeau argentee(銀の水)という意味をもつシマヴという女性と出会う。包囲攻撃を受ける街で暮らすシマブは自らも撃たれながら、パリにいるオサーマの耳や目となり、シリアの現状をカメラに記録していく。魂の地を引き裂く未曽有の戦場のなか、それでも愛こそが静かに近づき合う。
1001の目 を通して、シリアの人々が自国で起きている惨状を携帯等で撮影し、YouTubeにアップしたものを、監督が繋ぎ合わせており、シリアの現状を突きつけた映画です。
無知というのが一番罪なのです。
シリアの内戦だけでなく、世界各国で何の罪もない人々が無差別に残虐されているという現実。
いま、世界で起きていること、人間が起こしているということ。
人間がどちらの立場にもなりうる恐ろしさを伝えています。
もし、自分の家族や大切な人がこの状況にいるとしたら?考えてみてほしい。
今一度、今の社会と向き合わなければいけない、そう感じた映画です。